灯り
黙々と部屋の整理をする。体を動かしていないと、感傷的になってしまう。
断捨離は一時的な流行かと思ったが、案外定着している。
身の回りの整理をすることは、気持ちの整理を視覚化できると思う。
最近、ひとつの人間関係の灯りが消えた。
長い付き合いだった。
自分の部屋を見回しても、圧倒的に出会った後に増えたものが多い。
そういったものを整理していく。
直接関係のないものの方が圧倒的に多いけれど、無心になって片付けていくと気持ちが少し落ち着くような気がする。
自分が消すことを決めた灯りだけれど、
相手を傷つけてしまったけれど、
私の気持ちが傷ついていない訳ではない。
きっとこのまま続けていくことは、相手も自分も傷つける。
この痛みは耐えなければいけない。
黙々と片付けをしながら、その痛みを耐える。